
同人誌ってご存知でしょうか。元々は「文学などの作家を目指す若者たちが自主的に制作した本、作品集」を指していました。現在では漫画や小説、図説などジャンルを問わず「自分の作品をまとめた自費出版本」のことをこう呼んでいます。出版社を通さないので一般書店では売れませんし、バーコードも付いてません。
そしてコミティアはそんな同人誌の展示即売会イベントです。大きな会場で何百何千というサークル(売る人)と一般参加者(買う人)が集まり、好きな同人誌を探したり立ち読みしたり交流したりします。年々応募サークル数が増えていて、多くの創作者とその愛好家が集まる熱気がすごいんですよ〜!
コミティアの公式サイトはこちら

マニアックな本がいっぱいある
普通の出版社だと売れない本は作れないので、マニアックな内容の本はあまり作ってくれません。ところが同人誌は個人の趣味の活動なので、どんなにマニアックで売れる見込みが少なくても作者の愛とやる気で本が出来上がります。マニアックなキャラデザやテーマの漫画はたくさんありますし、プロの漫画家が出版社を通さずに描いた漫画本もあります。編集さんの修正が入ってないので、漫画家さんの思想や嗜好がダイレクトに描かれてて商業漫画とは違う雰囲気があるんですよね。
漫画以外だと評論系とかも面白く、卵かけご飯やマンホールなどをひたすら解説した本、電車や旅行系は実際に乗ってみた行ってみた体験談などがまとめられていたりします。
読者さんと会える、直接感想をもらえる
わたしはネットで感想をもらうことはほとんどなく、ツイッターのRTやファボも0が普通でたまに1ケタって感じです。ネットでは評価が数字になってしまうので、せっかくいただけたRTやファボもなんだか実感がなく、数字を他者と比較して落ち込んでしまうんですよね。でもコミティアだとお客さんが目の前にいて、お金を払って自分の漫画を購入してくれるんです。「わたしの漫画を読んでくれる人、実在してる!!」って思ってまず感動するんですよ。しかも「この漫画にはお金を払ってもいい」と判断してもらったんですよ。すごくないですか!?
そしてたまに「頑張ってください!」とか「新刊楽しみにしてました!」とかの言葉をもらえます。これもやっぱり対面で言われるとしみるものがありますね…ものすごくやる気が出るし、漫画描いててよかったなあと思う瞬間です。
漫画を本にするという幸せ
漫画家志望さんなら、いつか自分の漫画を雑誌に載せる、単行本にするという夢を持ってるかもしれません。同人誌を作るとその疑似体験ができます笑。
同人誌を印刷所できれいに作ってもらうと、手元に届いた時にすごく感動します。わたしは毎回感動してます。決して上手いとは言えない自分の絵でも、本の形になると「自分の漫画最高じゃない!?」「よく頑張って作ったなあ!」と感慨もひとしおです。
漫画の持ち込みができる
なんとイベント内に持ち込みスペースがあり、一度に何社もみてもらうことができるんです!普段なら平日だしあちこち回るしで時間もお金も負担になるんですが、コミティアにくれば一回の参加費で時間の節約にもなります。
下は参加してる雑誌の一部ですが、これだけみても超有名雑誌が揃っていることがわかると思います。もちろん少女漫画やウェブ漫画サイトなども参加していて、自分の作風や媒体に合った雑誌を選ぶことができます。
下は参加してる雑誌の一部ですが、これだけみても超有名雑誌が揃っていることがわかると思います。もちろん少女漫画やウェブ漫画サイトなども参加していて、自分の作風や媒体に合った雑誌を選ぶことができます。
- 集英社 週刊少年ジャンプ(マンガ)
- 集英社 週刊ヤングジャンプ/となりのヤングジャンプ(マンガ/イラスト)
- 集英社 別冊マーガレット(マンガ)
- 小学館 少年サンデー/サンデーうぇぶり(マンガ)
- 小学館 マンガワン(マンガ)
- 小学館 ビッグコミックスペリオール(マンガ)
- 講談社 週刊少年マガジン
- 講談社 モーニング
- 講談社 別冊フレンド(マンガ/イラスト)
- 講談社 月刊デザート(マンガ)
- 秋田書店 週刊少年チャンピオン
- 竹書房 月刊まんがくらぶ
- 新潮社 くらげバンチ(マンガ)
- KADOKAWA 少年エース
- スクウェア・エニックス 少年ガンガン
まとめ
コミティアはサークルとして漫画を売る側でも、一般参加者として漫画を買う側でも楽しめるイベントです。初めは一般参加者として見学したり持ち込みをしたりして、イベントの雰囲気に慣れたらサークル参加するのがおすすめ!ぜひ一度体験してみてください。