あなたが模写やトレパクで炎上したらやるべきこと




この記事は、他人の写真や絵を真似したり模写したりトレパクしたと言われ、ネットで他人からいろんな指摘を受けたり炎上してしまった人のための情報をまとめています。

指摘を受け、炎上したら怖くてパニクってしまうと思いますが、自分は何をすればいいのか?を順番に説明しているので、冷静になって対応してください。

自分で事実関係を整理する

本当に無断で模写、パクったのか

第三者から「パクリだ!」と言われたけど、実は友達に許可をもらって模写しただけ。ということもあると思います。許可を取っていれば問題ないので、証拠の画像(ラインのメッセージやリプライなど)が残っていれば、それをアップして説明しましょう。画像がなかったら、その友達にSNSなどで一言説明してもらいましょう。

模写した写真やイラストがパブリックドメインであれば、これも問題ないケースです。そのサイトのURLを掲載し、説明しましょう。

たまたま似てしまった場合も別に問題ありません。その場合は指摘してきた人たちが騒ぎ立てても、あまり炎上することはありません。第三者から見て「たまたまじゃん」と判断してもらえるからです。SNSやサイトで一度だけ説明し、後はいつも通りに活動しましょう。

許可を得ておらず、パブリックドメインでもない場合はパクった方が悪いです。第三者から指摘されるレベルですから、「参考」の域を超えて模写やトレパクになっていると思います。自分が悪いことを認めましょう。

実は相手の方が自分を真似していた

ごくたまにですが、自分が真似をしたのに「相手にパクられた」と言い出す人がいます。理由は様々で、たまたま似たのに勘違いしてるとか、相手へ嫌がらせするためとか、相手に成り代わって人気をかっさらいたいとか、病気などで時系列の記憶がはっきりしていないとか、そういうことが考えられます。

対応するのがめんどくさいとは思いますが、もし炎上してきそうなら早めにSNSなどで説明しちゃった方がいいと思います。炎上しなさそうだし関わりたくないなと思ったら相手をブロックでもいいですが、その後相手が「こいつは逃げたから悪いやつ!」とかって騒ぐこともあるので、無視は自己責任です。

具体的には、自分の作品の方が先に制作したことを証明します。ネットにアップすれば大概「何年何月何日何時に投稿」とページに書いてありますよね。ピクシブやツイッターなどです。その部分と自分の絵を含めてスクリーンショットをとり、これを証拠としてSNSやサイトで説明します。

相手の勘違いであれば、だいたいこの時点で納得して引き下がります。いつまでも言いがかりをつけてくる人の相手をするのは疲れてしまうので、一度説明した後はいつも通りで構わないと思います。この説明は相手を納得させるだけじゃなく、第三者へ「私は潔白です」「だからこれ以上関与しません」とアピールできますからね。

権利者に謝罪する

どの作品を参考にどの絵を書いたのかを自分で確認します。すでに有志が画像にまとめてあなたにリプライを送っているかもしれませんが、まだバレてないものの他にもやっている絵があるかもしれません。どの絵でパクってしまったのかを自分で把握することが大切です。

その上で相手に直接連絡をとり、誠心誠意謝罪しましょう。謝罪文には下の内容を入れてください。

  • 自分はこういう者です(身分を明かす)
  • 自分はあなたの作品を真似しました(罪を認める)
  • 真似したのはこれです(相手の被害を明示する)
  • 本当に申し訳ありませんでした(謝罪する)
  • 今後は二度とこのようなことはしません(誠意)
  • パクった作品はネットから削除します(今後の対応)
    パクった作品の同人誌は処分orお客さんに返金します
  • 真似した事実を自分のSNSやサイトで説明します(今後の対応)
  • 他にご要望があればお知らせください(相手の意見を聞く)

謝罪文もコピペしたくなるかもしれませんが、誰かの文章を丸々コピーすることは最悪なので絶対にやらないでください。謝罪文はだいたい似たようなものではありますが、コピペでは誠意が全くありません。自分の言葉できちんと謝りましょう。

ちなみに上の謝罪は個人やフリーランスの人、小さな会社などに送ることを想定してます。たとえば芸能人の写真をトレパクした場合、謝罪先は芸能事務所になりますが、謝罪メールなどを出しても無視される可能性が非常に高いです。向こうは忙しいですしね。

かと言って謝罪しなくて良い訳ではありません。大金を儲けるためにトレパクした場合は、相手がどんな大企業であろうと連絡を取ることをお勧めします。


SNSやサイトで報告する

もし許してもらえたら、下の内容を踏まえて自分のファンや第三者へ報告、説明します。

  • トレパクをした事実
  • どの作品を真似てなんの絵を書いたのかの概要
  • 相手に謝罪したこと
  • 謝罪した結果許してもらえたこと
  • パクった作品はネットから削除します
    パクった作品の同人誌は処分orお客さんに返金します

お互い納得したからもういいじゃないかと思いたくなりますが、炎上してたらこの対応をしないと鎮火しません。また、世間的にはパクった人は法律で裁かれなくても「悪い人」であり「また他の作品をパクるかもしれない」と思われます。もうパクりません、という姿勢を見せるためにも誠心誠意、自分のファンや第三者へ説明しましょう。

パクってすみませんでしたの説明文は、少なくとも1ヶ月は見えるところに掲示しましょう。すぐに取り下げると「無かったことにしたい」という自己保身が透けて見えます。

使用料を払うことも

パクった絵がネットにツイッターにアップされただけなら、「もうやらないでね」ということでことが済むかもしれません。しかしパクった絵であなたが利益を得ていたとか、パクリ元の作者がプロのカメラマンの場合は、謝罪にお金が絡んできます。

具体的には、使用料を請求される可能性があります。ネットにアップしただけなら数千円〜1万円程度かもしれませんが、同人誌にしてすごい量を売ったとかであれば数万円以上の金額になります。

相場は相手の感覚に任せ、素直に使用料を払いましょう。ただしお金儲けもしてないのに10万円以上請求されたとか、とても払える金額でなければ、金額の根拠を提示してもらったり、額の交渉をしても良いです。

許してもらえなければ要求を飲む

もしあなたが悪質なパクリをしていた場合、お金が絡まなくても「二度とその名義で絵を書かないで」「表舞台に出て来ないで」といった厳しいことが求められるかもしれません。

これに対し、そんなに言うことないじゃないか!と逆ギレしてはだめです。その感情が出てきた時点で、あなたはあまり悪いことをしたと思ってません。真似、模写、トレパクはそれほど嫌がられる行為であり、やられた方は傷つき精神的に参ってしまいます。飲める要求であれば素直に受け入れ、しばらく活動を自粛するのがベターです。

返金対応をする

もしあなたがパクった絵で利益を得ていたら、それを買ったお客さんに説明と返金対応をしなければいけません。自分のサイトやSNSなどで公表するだけではなく、ネット販売などでデータが残っていれば直接連絡しましょう。

相手の名前や住所がわかっていれば、銀行口座などを教えてもらって返金します。作品はお客さんに処分してもらうのが良いと思います。送り返してね、なんてお願いしたらお客さんの手間になってしまいますしね。

もし名前も住所もわからなければ、同人イベントなどで直接きた人に現品と交換で返金しましょう。現品と交換にしないと炎上に乗じた愉快犯が返金をもらいに来るかもしれないので、きちんと購入者を管理してください。

絶対にやってはいけないこと

関係者や第三者への攻撃

自分が無断で真似したのに元の作者に対して「あいつがパクった」と嘘をついたり、パクリを指摘した人に「暇人」「めんどくさい事するな」などと悪口を言ったり、「みんな騒ぎすぎじゃない?バカじゃないの」などと第三者を非難するようなことは絶対に言っちゃいけません。

世間的にはパクった側が悪いので、あなたが誰かを攻撃すればするほどあなたの立場が悪くなります

言い訳、自己保身、被害者ぶる

「忙しくて寝れてなくてついパクってしまった」「こんなに知らない人に攻撃されてる自分かわいそう」「病気のうえ貧乏でご飯も食べられないほどだけど頑張って働いて皆さんに返金します」

こういう余計なことは言わないほうがいいです。謝罪の時は自分の罪を認め、相手に申し訳ないことをしたということだけを書いてください。同情を引くようなことを書くと表面上は謝罪してるけど本当は反省してないんだなこいつ、と周りに思われます

炎上を無視、だんまりを決め込む

すごい悪手なので無視はダメです。時間は問題を解決しません。現在は炎上すると過去ツイートを掘られまくり、あなたの個人情報を特定したり他に悪いことをやっていたら芋ずる式にバレます。早いうちに謝罪していれば炎上も小さくて済みますし、SNSの過去の記事を掘られることもありません。

ハンドルネームを変えて逃げる

アカウントを消せばよくない!?と思うかもしれませんし、実際にそうやってなんども転生してる人がいます。しかし大概バレます

あなたが親しいと思って新アカウントを教えた友人が実はトレパク大嫌いで、どこかでバラすことがあります。あなたの絵のクセを見抜いて特定する人もいます。あなたのSNSの言葉遣いのクセや何気ない投稿から個人情報を割り出してバレることもあります。同人イベントなどで顔を覚えている人が指摘することもあります。

ネットは匿名と思われがちですが、実はそうではありません。逃げてまたバレたらいつまでも炎上します。

ちゃんと謝罪すれば信頼は回復する

人は誰しもミスをするものです。あなたがパクったのだって、著作権のことがよくわかなかったとか、魔が差したとかかもしれません。パクリでお金儲けをしていたら相当悪質なので話が違いますが、ネットにアップしていたくらいなら謝罪&二度とパクらないことで、パクリ元の作者からも第三者からも許される可能性が高いです。

パクったことを後悔してきちんと謝罪し、相手に許してもらえれば、あなたの評価は「パクった人」から「逃げずに罪を認めて謝罪できた人」になります。世の中には謝れない人や逃げる人が多いので、誠意を持って謝罪できる人は一目置かれるんですね。ビジネスでも、謝罪対応が完璧であればより信頼を得られるとよく言われます。

パクった罪は消えませんが、あなたの行動であなたの株は大きく左右されます。もし人としての良心、絵描きとしてのプライド、パクリ元への申し訳なさが少しでもあるなら、怖がらずにきちんと謝罪しましょう。