【漫画家志望の持ち込み】電話のかけ方とマナー



出版社に原稿を持ち込むときは、必ず電話でアポ取りをします。って言ったって、やったことない人はどうすればいいかわかんないですよね。わたしも社会人になる前は電話が苦手でした。

この記事ではアポ取りの電話の仕方がわからない方向けに、準備とマナーをまとめています。初めての電話なんかど緊張すると思いますが、電話シチュエーションを想定したセリフ集も書いてるので、ぜひ参考にしてくださいね。

かける時間

13時〜18時くらいがベスト

会社はだいたい9時〜10時くらいに始業なんですが、午前中はめちゃくちゃ忙しいことがよくあります。と言うのも、仕事の締め切りがトラブルとかで伸びると、翌日のお昼提出になることが多いんです。漫画家さんなら「締め切りに間に合わないから翌日10時までに原稿出して」みたいな状況です。

そうなるともうバタバタなので、持ち込みの電話がかかってきても丁寧に対応できません。もしかしたら仕事の締め切りでナーバスになってる人が電話をとるかもしれません。そんな状況を避けるためにも、編集さんが昼食を食べたあとの13時〜18時に電話をしましょう。

話し方

ていねい語を使う

当たり前ですが、必ず敬語で話しましょう。基本的に「です・ます」のていねい語さえできていれば大丈夫です。ただ持ち込みとはいえお仕事の場なので、「です・ます」だけでなく言葉選びや態度もていねいだとなお良しです。

声は明るくハキハキと

話すときは、はっきりと明るい声を出しましょう。緊張してしまうと早口になる人が多いので、意識してゆっくり目に話すのがおすすめです。また、口をあまり開けずにボソボソと喋るのは、相手が聞き取りにくいのでNGです。もし不安なら、電話をかける前に自主練しましょう!

一人称

男性の場合、学生さんなら一人称は「僕」で大丈夫ですが、大人のかたなら「私」の方がおすすめです。「俺」はやめた方がいいですね。

女性の場合も「私」が良いですね。「うち」「アタシ」などはやめましょう。

電話で確認すること

  • 持ち込みの日時
  • 持ち込みの場所
  • 電話を取ってくれた人(担当者)の名前

編集さんからゲットしたい情報は上の3つです。聞き漏らしがないよう、あらかじめメモなどに項目だけ書いとくと良いかもですね。特に相手の名前は忘れがちなので注意!編集さんの名前は会社に行った時に必要になります。

ロールプレイング

ここからは、シチュエーションを想定してセリフや行動をまとめています。緊張してどうしようも無くなりそうな人は、なんども読んで頭に入れてくださいね。

用意するもの

  • メモと筆記用具
  • テンパりやすい人や電話が苦手な人はスマホの録音機能

電話をしよう

編集者「はい、〇〇出版社〇〇部です」
あなた「こんにちは。私〇〇と申します。漫画の持ち込みをしたいのですが、担当の方はいらっしゃいますか?」
編集者「承知しました。少々お待ちください」

※ビジネスの電話だと「お世話になっております」を多用しますが、普通に「こんにちは」とかで大丈夫です。だってまだお世話になってませんしね。
※電話を取るのは編集さんとは限りません。担当者さんの有無を確認しましょう。

編集者「お電話代わりました。担当の〇〇です 」
あなた「こんにちは。私〇〇と申します。漫画の持ち込みをお願いしたく、お電話いたしました」

※相手が変わったらもう一度挨拶と要件を言いましょう。

編集者「持ち込みですね。読ませてもらいます。直近だと来週の月曜日15時と火曜の14時が空いてるんですが、どうでしょう?」
あなた「申し訳ありません、その時間は学校がありまして…17時以降でしたらいつでも大丈夫なのですが」
編集者「では来週の金曜日はどうでしょうか」
あなた「大丈夫です。その日にお願いいたします」

※あらかじめ予定を空けておくと良いですが、学校や会社などでどうしても無理な時間があると思います。そういうときは自分の身分などを伝え、日時をすり合わせましょう。編集さんの提案した時間に無理だと伝えることや、自分から日時をお願いすることは全く失礼ではありません。

編集者「では金曜日の17時に本社へお願いします。場所はわかりますか?」
あなた「ホームページに載っている本社の住所でよろしいですか?」
編集者「そうです。そこの3階がうちの雑誌の編集部ですので」

※出版社の場所はマップアプリやホームページなどで前もって確認しておきましょう。

あなた「わかりました。すみませんが、もう一度お名前を聞いてもよろしいですか?」
編集者「〇〇です」
あなた「〇〇さんですね、よろしくお願いいたします」

※最初に名乗ってもらった時にメモし忘れたり、聞き取れなかったときは、最後にもう一度名前をたずねましょう。これもビジネス電話ではよくあることで、失礼ではありません。

編集者「では金曜日に。お電話ありがとうございました」
あなた「はい、お忙しい中ありがとうございました。失礼いたします」
編集者「失礼いたします」

※最後に必ずお礼を言い、2〜3秒待ってから電話を切りましょう。すぐに切ると電話のツーツー音が相手の耳元で鳴ってしまうので。

やらかしちゃっても気にしない!

どもったり言い間違えたり早口になってしまったりと、何かヘマをしてしまうかもしれません。でもそんなの全然大丈夫です。編集さんは今までも学生さんの持ち込み電話をいっぱい取って来たので、それくらい気にしません。新卒で入ってくる新人社員もみんな同じレベルですしね。

実際に持ち込むときの準備、マナーなどは次の記事で説明します。