板タブレットと液晶タブレットの比較




漫画やイラストを書く上で欠かせないペンタブレット。デジタルで書くのが初めてで何もわからないという方から、板タブから液タブへ変えようかなと思っている方むけに、タブレットのメリットデメリットを比較してみました。

板タブレットとは

こういうタブレットを板タブレットと呼びます。まるで板みたいな形をしてますよね。デジタルで絵を描く人はだいたい板タブから購入し、プロになったり同人活動が活発になったら液タブに買い換えることが多いようです。

値段が安い

出典:アマゾンより

日本でもっとも有名で安心できるタブレット会社はワコムと言われてます。そのワコムの一番安いモデルでも1万円以下です。お年玉を貯めれば小学生でも買えますね!しかもこの値段で5000円相当のクリップスタジオペイント(イラストソフト)が2年間使えるんです。すごく安くないですか。




中国製とか海外製でよければ5000円以下のものもあります。ただし海外製はペンの遅延があったり壊れやすいなどのトラブルもあるので、よく調べてからのご購入をおすすめします。

腰や首への負担が少ない

ペンタブレットはデスクに置き、自分は目の前にあるディスプレイを見ながら絵を描きます。腰や首をほとんど曲げないで絵を描けるので、体の負担になりにくいんです。肩こりや腰痛が気になる人はプロでも板タブを使っているとか。

デジタル絵描きといえば液タブ!というイメージもありますが、歳を取っても描き続けたい人は逆に板タブの方がいいかもしれません。

絵が手元で隠れない

アナログで絵を描くと自分の手で絵の一部が見えないですよね。板タブではそれがありません。常に絵の全体を見ながら描けるので、これも人によっては最大のメリットです。

ペン先を見ながらかけない

アナログの場合はペン先と絵を見ながら書いてます。しかし板タブはペン先を見ずにディスプレイを見ながら書いてます。この差が実は結構大きくて、自分で想像したものと違う線を描いてしまったりするんです。手元が見られないって難しいことなんですね。

大体の人は数日いじれば慣れるんですが、慣れてもスピード感が違うとか違和感があるとかで、早々に板タブをやめる人もいます。

液晶タブレットとは


板タブを分厚くして、真ん中にディスプレイを貼り付けたのが液タブです。この液晶部分に直接ペンを滑らせて描きます。

アナログみたいにかける

液タブはものすごい高いにも関わらず、多くのプロや同人作家が使用してます。その最大の理由が「アナログみたいに描ける」からです。これに尽きます。

手元で絵の一部が隠れてしまったとしても、ペン先を見ながら描けるので思った通りの描写がしやすいです。板タブと比べると微妙な感覚の差ですが、それが絵描きにとっては大きいんですね。たまに家電量販店に実物が置いてあるので、実際に触って書き味の違いを確かめてください。アナログで描いた経験が長い人は、板タブより液タブの方がしっくりくると思います。

値段がかなり高い

出典:アマゾンより

これはワコムの液タブエントリーモデルです。最低でも6万円以上で、プロ用になると20万円以上してきます。プロの漫画家や自分の絵で稼げてる人は買う価値が十分あると思いますが、趣味で漫画を描いてる人には少し高いですね。

いきなり液タブを買うのはちょっと冒険すぎるので、デジタル初心者であればまずは板タブから入るのをおすすめします。もしデジタルで描くのが嫌になっちゃっても、値段が小さいのでフリマアプリで売っちゃえば気になりません。

目が疲れやすい

これは人によりけりですが、板タブよりも目が疲れやすいと感じる人が多いみたいです。たぶんですが、板タブよりもディスプレイと目の距離が近くなり、絵を描くときに液晶を凝視してしまうからじゃないかなと思います。液晶の光を近くで凝視し、さらに姿勢も前傾気味だと体に負担がかかりまくりです。

今はiPadもある

タブレットを比較してきましたが、ここ数年でiPadとiPadペンシルという第三勢力が出てきました。iPadペンシルは筆圧感知がついており、かなり滑らかに描けると評判です。

仕組みは液晶タブレットと同じですが、ipadさえあればパソコンはいらないので、パソコンとタブレットを揃えるよりも安上がりになるかもしれませんね。


出典:Macより

ちなみにipadで絵を描くときのデメリットは、パソコンに比べてメモリが少ないことです。メモリとはパソコンの頭の速さみたいなもので、大きければ大きいほど快適にサクサク作業できます。

イラストや同人の原稿を数枚書く程度なら大丈夫ですが、3Dモデルをグリグリ動かして絵の参考にしながら書くとか、ペイントソフトと同時にいくつもアプリを働かせるとか、商業用の漫画を何十枚も開きながら書くといった作業はちょっと難しくなります。激重です。

iPadよりタブレットの方が絵を描くことに特化しているので、どちらを使うかは自分の用途によって決めましょう。