【同人誌・漫画】色のセンスがない人が、オシャレなカラー表紙を描くには



漫画はまあまあ上手くかけるのに、カラー絵は苦手…なんて人は結構いるんじゃないでしょうか。同人誌の表紙って買うかどうかを大きく左右するので、できればセンスの良いオシャレな感じにしたいですよね。

この記事では「カラーイラストが苦手」「色を塗るとなんかダサくなる」と自認してる人向けに、どうすれば良い感じの表紙にできるかを解説してます。

センスのいい色を真似する

世の中には、かっこいいポスター、家電製品、古い時代の絵画、カラフルで綺麗な動物など、色の見本になるものがたくさんあります。そこから色の組み合わせを参考にして、自分のカラーイラストを塗りましょう。色の組み合わせに著作権はないので、そのまま真似しても大丈夫です。

書店にはプロも参考にする配色の本がたくさんあります。こういうのから選ぶのもいいですね。

ただし2017年から「色の商標登録」が始まってます。商標登録って基本的に「同じジャンルで他社に似たような製品、サービスを作られないため」にあるので、色の組み合わせを全く違うジャンルの「イラスト」に流用しても問題はありません。

ですが、一応こういう権利があることは知っておくといいかなと思います。例えば消しゴムのノベルティを作るときに、MONOそっくりのカラーリングで誤解するようなデザインを作るとアウトです。

「色彩のみからなる商標」を企業が活用するために知っておきたいポイント - BUSINESS LAWYERS

また、他の漫画や著作権のきれていない絵から「色」だけでなく「モチーフ」「構図」まで真似すると、それはパクりになってしまいます。あくまで色のみを参考にしましょう。

少ない色数でバケツ塗り

流行りのソシャゲみたいにカラフルでキラキラの絵を描きたくなりますが、ああいうのは色のセンスが必要な上に色塗りの練習も必要になってきます。練習しないままカラフルな絵を描こうとすると、色がとっちらかって垢抜けない絵になってしまいがちです。

手っ取り早くいい感じの表紙にするには、色数を絞りましょう。そしてブラシ跡とか残したりエアブラシとかを使わず、とりあえずバケツ塗りにしましょう。陰影とかもなくていいです。

下は少ない色数でスッキリまとめた漫画の例です。色数は少ないものの、ちゃんとかっこいい表紙になってます。

思い切ってモノクロに

「漫画」の画力が高い人や、つけペンでタッチを細かく入れていく人などは、そのまま持ち味を生かしてモノクロ表紙にするのもありです。背景またはタイトルロゴに派手なさし色を持ってきましょう。

グラデーションで深みを出す

ただのバケツ塗りじゃちょっと味気ないなと思ったら、背景または面積が広い部分に綺麗なグラデーションを入れるといい感じになります。グラデーションは1つの色でもいいですし、夕焼け空みたいな2色でもOK。ネットにグラデーション見本などがあるので、作風に合った色の組み合わせを参考にしてください。

綺麗なグラデーションを作成できるサイト8選 | Design Magazine

オシャレな写真を背景にする


既存の写真の中にキャラを書き込んでしまう
手法もあります。最初から夜景とか青空とか花畑とかの綺麗でオシャレな写真を選べば、あとは自分のキャラを書き込むだけでそれなりのクオリティに。

写真の中にある色を拾ってキャラの陰影やハイライトなどに使うと、全体の色が馴染んでキャラが浮かなくなります。また、背景の写真は少しぼかすとデフォルメが強い絵柄でもいい感じに。

ただし自分で撮影した写真か、商用利用と加工がOKな写真のみを使いましょう。ネットで適当に検索してきたものや、有料の写真のサンプルを勝手に加工して使ってはダメです。

終わりに

私は色のセンスがなくて、カラーイラストを書いてもだいたいダサい感じになってしまうのが長年の悩みでした。というか今もカラーが下手です。色のセンスがないのはただ単に色の勉強をしてないだけなんですが、ダサいからカラーを描きたくなくなるっていう悪循環になってしまっていて…

上の方法はどれも私が悩んでたときに「これいいじゃん!」と思った解決法です。自分が扱える範囲の色だけを塗るようにすれば、少しずつダサさから脱却できるようになります。同じようにカラーで悩んでる人が解決の糸口を見つけられれば嬉しいです。