同人誌を作る趣味って、描くのが楽しい上に買ってもらえるともっと嬉しいんですよね。ただ、売れないとちょっと悲しくなったり虚しくなったりしちゃいます。
この記事では、売れないと嘆くサークルほどポスター作りなよというススメです。私も売れないサークルなので試行錯誤してますが、ポスターは作った方が間違いなく良いです。
ポスターは気付いてもらう道具
大きなイベントでは、会場にずらっとサークルが並びます。同人誌即売会なのでみんな同じような卓上レイアウトになり、遠くから見てるとどこも似たようなもの。ネットですでに知名度がない限り、この中で目立たなければお客さんがくるはずがありません。
もしSNSですでに１０万フォロワーくらいいるならポスターは必要ありませんが、そうでないなら一般参加者に気付いてもらう必要があります。「こんなサークルあったんだ」「結構好みの絵だな」「好きなキャラデザだな」と興味を持ってもらうためにポスターがあるんです。
ポスターで視線を掴み、テーブルの上を見てもらう
普通に歩いてる人はだいたい自分の目の高さのあたりを見てます。130〜180センチくらいですかね。ところがイベントで本を置いているテーブルは床から70センチくらい。しかも本を普通に置くと平置きになり、表紙は天井を向いています。本を置くだけじゃ立ってる人の視界に入らないんですよね。
なのでポスターを使い、まず立っている人の視界にサークルの存在をねじ込んでいきます。次にテーブルの上に表紙を立てかけて、サークルから立ったままの人に同人誌の表紙を見てもらう。興味がある人はサークルに近づいてくれるので、平置きの本を手にとって試し読みをしてくれる。そんな視線の誘導をします。
卓上ポスターでOK
同人イベントのポスターといえば、背面ポスターと卓上ポスターがあります。背面ポスターはテーブルの後ろ、床にポスタースタンドを置いてポスターを吊るす方法です。または後ろが壁の人が壁に直接貼ることを指します。面積が大きく取れるのでA0やB0などの特大ポスターを飾ることができます。
一方で卓上ポスターはテーブルの上にポスタースタンドを置く方法です。テーブルを占領しないようにする必要があるので、大きくてもA２くらいが限界。背面ポスターに比べるとこじんまりしますが、これでも十分人目を引きます。
卓上ポスターにはこういうスタンドを使います。大きなイベントなら現地で出店してる文房具屋や印刷屋で売ってるので、当日買っても大丈夫。軽くて分解できるものもあるので持ち運びに便利ですが、その分使うときは倒れてしまわないように気をつけてください。
卓上ポスターにはこういうスタンドを使います。大きなイベントなら現地で出店してる文房具屋や印刷屋で売ってるので、当日買っても大丈夫。軽くて分解できるものもあるので持ち運びに便利ですが、その分使うときは倒れてしまわないように気をつけてください。
ポスターに入れる内容
まずは自分の絵を一面にレイアウト。書き下ろしではなく、新刊の表紙が良いという意見をよく見ます。買い手にとって探しやすいのもありますし、ポスターに興味を持ってくれた人が「この絵の作品ないのか」とがっかりすることもあるみたいです。
次に新刊の内容をざっくり文章で入れます。いわゆるキャッチコピーです。興味を持ってもらえるように、読みたくなるように、言葉に気を使って考えましょう。コピーが難しい場合は作品のジャンル、傾向だけでもOK。例えば「運動部女子高生」「AIとロボット」「猫」など。
余裕があればサークル名も入れましょう。それから、もし使いまわす場合は入れない方が良いですが、一度限りであればサークルスペースを入れる人も多いです。
ポスターを印刷するには
同人誌を印刷所でつくるなら、一緒にポスターを頼むことで安く注文できることがあります。新刊の表紙を使いまわす、または別の画像を使うなど自由にお願いできるところも。早割の特典とかでタダでやってくれるところもあるので、自分の使いたい印刷所のキャンペーンなどをよく確認してください。
あとは普通に印刷所にポスターのみ注文します。下の２つは私が探した中でかなり安いところです。A2ポスターを1000円くらいで作れるので、値段重視の方は特におすすめ。
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それから自宅でA4やA3を印刷したり、コンビニのコピーでA3まで印刷できたりします。値段が安い代わりに紙質はいまいちですが、とりあえずやってみたい方には気軽にできて良いと思います。
おわりに
ポスターを本格的に印刷すると多少コストがかかってしまいますが、イベント何回かで使い回せば１回あたり300円くらいの出費でそんなに痛くありません。もし出費が嫌ならコンビニや自宅印刷でも十分なので、まずはポスターを試してみてください。
ポスター効果は人それぞれですが、流行りの絵や色が上手い人は人目を引きやすいですし、逆に絵が苦手だとか小説サークルなどでも文字で訴えることができます。とにかく自分のスペースをアピールしてみましょう。
