漫画のタイトルの付け方



漫画を書きおわったは良いけど、良いタイトルが思い浮かばない…!そんな経験はないでしょうか。私はしょっちゅうあります。なんか気をきかせようとして考えすぎちゃうんですよね。

漫画のタイトルはいくつかの法則があり、自分の漫画に合わせて法則を選ぶだけで簡単に名づけられます。ぜひ参考にしてください。

漫画のタイトルの法則

主人公の名前

  • 名探偵コナン
  • ルパン3世
  • NARUTO
  • 鉄腕アトム
  • ドラえもん

主人公が特に大活躍する系の漫画にぴったりです。名前だけじゃ印象が弱いとか、なんなのかよくわからない場合は、コナンやアトムのように名詞をくっつけると良いですね。名探偵がつくだけで推理ものだってわかるし、鉄腕がつくだけでロボットものor腕っ節が強い感じがします。

主人公の代名詞

  • 鋼の錬金術師
  • シュトヘル
  • ハンターハンター
  • GTO
  • 魔法騎士レイアース

主人公の職業、あだ名、やってることを表す名詞をつけます。主人公の名前そのものじゃちょっと…ってタイプの人にはこっちがおすすめ。かっこいいし、だいたい造語なので人とかぶる可能性も低いし、世界観も一言で伝わりやすいです。

キーアイテム

  • ワンピース
  • ドラゴンボール
  • デスノート
  • 指輪物語

漫画の中でもっとも大事なアイテムをそのままタイトルにします。だいたい主人公が探し求めてるものになることが多く、漫画の終盤になってようやくタイトルの意味がわかるみたいなタイプがあります。


内容をざっくり表すもの

  • らんま1/2
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所
  • 進撃の巨人
  • 花より団子
  • ガラスの仮面
  • おれのいもうとがこんなに可愛いわけがない

一目見ただけで漫画の内容がだいたいわかるもの、もしくは作品全体のテーマを表したタイトルです。テーマがわかりやすいタイトルは、そのジャンルを好きな人に届きやすいと言う長所があります。

ちょっと変、故に気になる

  • カバチタレ
  • 鉄コン筋クリート
  • バナナフィッシュ 
  • ボボボーボ・ボーボボ
  • 四月は君の嘘

難易度の高いやつです。この手法は漫画よりも小説に多いですね。言葉遊び、真新しさ、音の響きの面白さなどで人目をひくタイプです。「このタイトルどういう意味だろう?」と疑問に思わせることで手に取ってもらう作戦です。






造語タイトルの作り方

みんなが知ってる言葉+聞きなれない言葉

キャッチコピーとか商品名を作るときによく使われる法則なんですが、誰でも知ってる言葉とあまり聞かない言葉を組み合わせることで新鮮なネーミングにできます。実際に漫画につけるなら「おばちゃん(みんな知ってる)のアバンチュール(あんまり聞かない)」みたいな感じ。

正反対の言葉

冷静と情熱の間、冷たい炎、天使のような悪魔、てな具合で対義語になるようなものを組み合わせると意味深なタイトルをお手軽につけられます。

日本語+英語

漫画じゃないですが、AKBグループの歌なんかこれが多いです。たとえば「恋するフォーチュンクッキー」「大声ダイヤモンド」「真夏のサウンズグッド」「心のプラカード」など。字面のバランスがよく、他人と被りにくく、適当に組み合わせてもなんとなくそれっぽいネーミングになります。

タイトルを考えるときに気をつけること

難しい言葉じゃないか?

日本人に馴染みのない外国語は特に注意です。日本人の多くは日本語を第一言語にしているので、英語表記だと目が滑ります。目が滑るとみんなタイトルを読まなくなります。英語にするときはカタカナ表記にするのがおすすめです。

また、難しい英語ではなく日本人がよく知ってる英語のほうがいいです。たとえばバナナフィッシュはバナナもフィッシュも小学生でもわかるレベルですが、普通ありえない組み合わせなのでちょっと気になります。

英語ではなく、古い日本語をタイトルにしたものも多いです。古語でも簡単な漢字ならそのまま使い、もし難しい漢字だとか読み間違いが起こるようならひらがなにしてしまうのが良いですね。ちはやふるとか、あさきゆめみしとかもひらがなです。

読みたくなる魅力があるか?

作品のタイトルってとても重要です。面白いタイトルってだけで読みたくなるんですから、漫画の表紙くらいは大事です。特に現代はSNSによって爆発的に流行る可能性があるので、面白いタイトルをつけるだけで拡散される可能性が高くなります。

言葉として面白いか、ターゲットの読者が一目見て興味をそそるか、作品の雰囲気を表現できているかなど、タイトル自体の魅力にも気を配りましょう。

既存の作品と似てないか?

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」などはパロディタイトルが多いですが、すでに何作もパロディがある場合「また電気羊系じゃん」と読者にスルーされてしまいます

また、既存の作品と似てるとネットで検索されるときに不利ですし、混同されたりタイトルを間違えられたりとあまり良いことがありません。他に同じパロディ作品がなく、元ネタの作品がものすごく重要で絶対このタイトルじゃないといや!という以外は、言葉の組合せはオリジナルのものが良いですね。