
「ネットでいつも見ているサークルしか買いに行かない」という人が増えたとはいえ、今でも同人誌即売会にはカタログがつきもの。カタログのサークルカットを眺めては、新規開拓をする人だってまだまだいます。
この記事ではサークルカットを書く時にちょっと工夫を加えることで、目立ったりほんの少し売り上げをアップさせたりする方法を紹介してます。
キャラの顔を描く
「当たり前じゃん!」て感じですよね。普通キャラの顔を描く時は特に理由もなく描いてると思いますが、なぜ顔だと目を引くのでしょうか?
人間の脳は顔を強く認識するように作られていて、キャラの顔があるとそれだけで無意識に目が行くんです。例えば点を3つ描くだけで人の顔に見えますし、心霊写真なんかでもただの陰を人の顔と言って騒いでますよね。あれは人の脳が「これって顔じゃない!?顔だよね!!」って注目してしまう現象なんです。
というわけで、まずは自分のキャラの顔をサークルカットに描いた方が絶対にいいです。建物とか植物しか書かないサークルさん、小説サークルさんは厳しいかもしれませんが、いらすとやのフリー素材とかでも効果があると思います。
背景やサークル名バックを黒にする
これは色で目立つ作戦です。コミティアの場合ですが、ほとんどのサークルさんは白っぽいサークルカットを描いてきます。サークル名のところも白背景の人がほとんどです。自分のサークルカットを全体的に黒っぽくすることで、カタログをパッと見た時に色の差で目立つんですね!
作品の傾向を文字で書く
このサークルカットは幽霊プロレスという漫画が新刊の時に描きました。タイトルがそのまんま作品のジャンルなので、「なんだこれ!?」と興味を持ってもらえるようにしてます。
絵だけだとなかなかフックが弱いです。それプラス、人のフェチに刺さる言葉をかいておくといいですね。「女の子」だけじゃなくて「つり目のヤンデレ女の子」とか、「人外×少女」「ケモノ」「俺様×怖がり」とか。具体的なほど絵が好みじゃなくてもそのジャンルが好きな人が来てくれます。
あと下のカットでも「和風ファンタジー漫画」って描いてますが、これは効果がありました。実際に「和風ファンタジーが好きなのできました!」って方がいらっしゃったり、いつもは割と暇なのに絶えずお客さんが覗きにくるみたいな状態になりました。
背景がかけるならアピール
この漫画では背景を結構がんばったので、背景を評価する人に訴えたくて主人公+作中の背景を合わせたカットにしました。同人誌だと背景を書かない作者が多い一方で、背景がない漫画に物足りなさを感じてる読者もいるので、そのあたりの隙間を狙えるかな!?と。このカットの時は、自分比で結構頒布数出ました。